スリにあわない為のヒント(ドイツ編)

スリにあわない為のヒント(ドイツ編)

ドイツ安全・治安情報 スリ・置き引きに注意!

楽しい海外旅行を、一転、悲しい思い出にしてしまう事、それがスリ被害。
ひやりとした体験をした、友人が被害にあった、等 以外に身近にあるものですね。実は、事前に情報を知っていれば、かなり防げるスリは多いです。今回は、ドイツで注意するべきスリの情報についてまとめてみました。
(参考情報;在ドイツ日本国大使館資料、外務省海外安全ホームページ)

意外に多い⁉犯罪発生件数

一般的にドイツは,ヨーロッパの中では比較的安全な国とのイメージを持たれています。しかし,ドイツ連邦警察の発表によれば,2017年(暦年)のドイツ国内全体の犯罪発生件数は約576万件であり,これは日本の約6倍に上ります(ちなみにドイツの人口は約8300万人と、日本の1億2千万人の7割程度)

この都市ではここに注意 ①ベルリン

スリ,ひったくりなどの窃盗事件や強盗事件が多発しています。

電車やバス,デパートやマーケット,イベント会場など人混みの中でのスリ。
路上で子供に囲まれる,見知らぬ人に声をかけられる,見知らぬ人に親しげに抱きつかれる,
署名運動への協力を求められる,
歩行中にぶつかられるなどして,そちらに気を取られている隙に,財布を抜き取られる,置き引きされる

   ・・・などの被害が後を絶ちません。

<特に注意すべきスポット>
○空港、動物園駅や中央駅等の各主要ターミナル構内やその周辺
○東はウンター・デン・リンデン通りからアレキサンダー広場にかけて(フリードリヒ・シュトラーセ駅やハッケッシャーマルクト駅周辺を含むミッテ地区)、
○西はヴィッテンベルク広場(デパート KaDeWe 前)からブライトシャイド広場(カイザー・ヴィルヘルム記念教会前)及びクアフュルステンダム通り(通称クーダム)にかけての繁華街
○ブランデンブルク門、博物館島周辺等の観光名所や見本市(メッセ)会場周辺
○公共交通機関(Sバーン、Uバーン、バス、トラムのほか、主要ターミナル駅を出発するICE等の特急列車)
○その他、ホテル内ロビーや朝食会場、レストラン

この都市ではここに注意!②ハンブルグ

日本人が巻き込まれる犯罪の多くは,スリ,置き引き等の窃盗犯罪です。
飲食店や駅,空港等の不特定多数の人が集まる場所に注意が必要です。

<特に注意するべきスポット>
○ハンブルク空港やハンブルク中央駅、アルトナ駅等の主要駅
○Sバーン、Uバーン、バス、ICE等の公共交通機関内
○ホテルのロビーや朝食会場
○ファースト・フード店やレストラン等の飲食店
○観光施設やメッセ会場、クリスマス・マーケット等のイベント会場
○ザンクト・ゲオルグ地区(中央駅東側)及びザンクト・パウリ地区(レーパーバーン)の繁華街

この都市ではここに注意 ③デュッセルドルフ

日本人が巻き込まれる多くは、盗難被害です。

スリの場合は電車内や駅構内など混雑した場所でバッグやリュックサックが開けられて被害に遭っています。
置き引きの場合は,ホテルやレストランの座席,足下や電車の網棚等に置いておいたバッグなどが盗まれています。

特に見本市(メッセ)開催時期には,欧州内外から窃盗団が流入してくるため,出張や旅行中の日本人の被害が増加します。この他にも,空き巣被害,グループによる巧妙な手口(警察官のフリをした接近,道案内のフリをした接近等)でのスリ被害も散見されます。

<主な発生場所>
○デュッセルドルフ空港、ケルン・ボン空港
○デュッセルドルフ中央駅周辺、ケルン中央駅周辺、ケルン大聖堂周辺
○Sバーン、Uバーン、バス、ICE等の公共交通機関内
○ホテルのロビーや朝食会場
○レストラン(ドイツ料理店、日本食レストラン問わず)
○メッセ会場(デュッセルドルフ、ケルン)
○ラインキルメス(移動式遊園地)、日本デー、クリスマス・マーケット等イベント会場

この都市ではここに注意 ④ケルン

多くの日本人旅行者がケルン中央駅やケルン大聖堂付近で盗難被害に遭っています。
そのほとんどは置き引きやスリで,市内中心部のホテルの朝食会場など誰でも出入りできる場所も危険です。
メッセ開催時期やクリスマス・マーケットの時期には窃盗団が流入してくるため,被害件数が増加します。
<主な発生場所>
○ケルン・ボン空港
○ケルン中央駅周辺、ケルン大聖堂周辺
○Sバーン、Uバーン、バス、ICE等の公共交通機関内
○ホテルのロビーや朝食会場
○レストラン(ドイツ料理店、日本食レストラン問わず)
○メッセ会場(ケルン)
○ラインキルメス(移動式遊園地)、日本デー、クリスマス・マーケット等イベント会場

この都市ではここに注意 ⑤フランクフルト

日本人の犯罪被害の多くは,スリ,置き引きです。

最近ではフランクフルト中央駅及びICE等の電車内で特に多く発生しています。
特に,電車内での事例では,乗車直後の隙を狙って,網棚や足下に置いた荷物が盗まれています。
一般的にドイツの鉄道駅には改札口が設置されておらず,誰でもプラットホームや電車内に侵入することが可能な構造となっているため,電車内であっても荷物から目を離さない,貴重品は肌身離さず持つなどの注意が必要です。
 加えて,ホテルでのチェックイン時や朝食会場での被害が目立つほか,レストランでは,足下や隣席の上に置いておいたカバンが盗まれる事件が多発しています。

<特に注意すべきスポット>
○フランクフルト空港ターミナル内
○フランクフルト中央駅構内及び同駅北東側のニッダ通り、モーゼル通り、エルベ通り、ヴェサー通り等の風俗営業地区
○ツァイル、ハウプトヴァッヘ、コンスタブラーヴァッヘ等の繁華街
○レーマー広場、大聖堂、マイン川河畔等の観光名所
○クリスマス・マーケットやメッセ等のイベント会場、スタジアム
○公共交通機関(Sバーン、Uバーン、バス、トラム、ICE等)
○ホテル(ロビー、朝食会場)、レストラン

この都市ではここに注意 ⑥ミュンヘン

レストラン,メッセ会場,駅,電車等における置き引き,スリ被害が多いです。
2016年以降,ショッピングモール,駅,広場においてけん銃やナイフを使用した無差別襲撃事件が散発的に発生しています。毎年秋に開催される世界最大規模のビールの祭典「オクトーバーフェスト」はもちろんのこと,観光スポット,イベント会場,競技場,ショッピングモール,公共交通機関等不特定多数が集まる場所を訪問する場合には,注意が必要です。

<主な発生場所>
○ミュンヘン市内の観光名所(マリエン広場や聖母教会周辺などの旧市街など)
○主要玄関口であるミュンヘン中央駅、ミュンヘン空港の構内やその周辺
○公共交通機関(Sバーン、Uバーン、バス、トラムのほか、ICE等の特急列車)
○ホテル内ロビーや朝食会場、レストラン

また、バイエルン州にはノイシュヴァンシュタイン城やロマンチック街道など、ドイツ有数
の観光地があり、これらの観光名所でもスリ、置き引き被害が多発していますので、十分
注意してください。ミュンヘン空港では、外国人から助けてほしいと声を掛けられ、クレジットカードを不正に利用される事案も発生しています。見知らぬ人から声を掛けられても安易に信用することなく、クレジットカード等を手渡さないようにしてください。

被害にあわないために

○公共交通機関内や人混みの中などでは,バッグなどの所持品は身体の前で抱えるなど,目を離さない。
○多額の現金・貴重品を1つのバッグで持ち歩かない(現金は分散して持つ)。
○見知らぬ人から話しかけられても,むやみに信用しない。特に道を尋ねられたり,署名運動への署名を求められたりした場合は警戒する。
○単独での外出や,夜間の外出,人通りの少ない道はなるべく避ける。また,夜間の移動はなるべくタクシーを利用する(「mytaxi」などのタクシー配車アプリが便利です)。
○周囲に不審な者や車両がいないか常に気を配り警戒する(下を向いて歩かず,前後左右の人の動きに注意を払う。歩きスマホなど「ながら歩き」をしない)。
○バッグは常に体から離さず,安易に足下に置いたり,椅子の背もたれなどにかけないよう注意してください。

考察

ヨーロッパ屈指の経済大国でありながら、昔の面影を多く残し、多くの大都市が存在している国。ドイツ。
16の州から成り立ち、地方分権的で、各州に個性がありますね。
各都市での大きなイベント(オクトーバーフェストや、メッセ、マーケットなど)へはスリ集団も狙って集まるそうですから、狙われない様にしたいものです。

通常の旅行時と言っても、公共の場、ホテルなど、油断しがちな場所にも多くのリスクが潜んでいるようです。
改札がない、ホテルには、宿泊者以外にも簡単に出入りできる、等の日本と違う習慣の国だという意識を持つことが大切だと思います。

そして、自分のできる事として、まずは、持ち歩くものを必要最低限にしてみましょう。スマホと小銭で出かけられると便利ですね。そして、バッグは体の前、つまりバックパックで持ち運ばない事が隠れポイントですね。大き目ショルダーバッグもバイクを使ったひったくり被害を考えると危険なので、避けた方が良さそうです。

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