スリに合わないためのヒント(スイス編)

スリに合わないためのヒント(スイス編)

治安が良いと言われるスイス!でも。。。

楽しい海外旅行を、一転、悲しい思い出にしてしまう事、それがスリ被害。
ひやりとした体験をした、友人が被害にあった、等 以外に身近にあるものですね。実は、事前に情報を知っていれば、かなり防げるスリは多いです。今回は、スペインで注意するべきスリの情報についてまとめてみました。
(参考情報;在スイス日本国大使館資料、外務省海外安全ホームページ)

スイスの治安は比較的良好であるといわれますが、毎年多数の日本人観光客が窃盗等の犯罪被害に遭っています。特にチューリッヒ、ルツェルン、バーゼル、ジュネーブ及びベルンといった都市部において、日本人観光客をねらった窃盗事件が発生しています。また、空港、駅、鉄道内、レストラン、ホテル(ロビー、朝食会場)などにおいても置き引きやスリが多発しています。例えば、列車内の網棚にバッグを置いたまま会話や居眠りをしている間に置引きにあう,ホテルでの朝食時にバッグや手荷物を座席に置いたまま席を離れている間に置引きにあうケースです。用心していても一瞬の隙きをつかれたり,注意をそらされた間に盗難に遭うケースが後を絶ちません。

スイスの犯罪統計によれば、2019年の犯罪件数(麻薬法・入国管理法違反を除く)は43万2,000件(多い順に、チューリッヒ州:、ベルン州、ジュネーブ州、ヴォー州)となっています(参考:人口が約15倍の日本の犯罪認知件数は約81.7万件(2018年))。内訳は、財産犯罪(窃盗・車両盗難・強盗・詐欺・恐喝等)が286,207件で約66%を占めるほか、殺人:46件、傷害:8,347件、脅迫:10,834件、性犯罪:8,189件等が挙げられます。また、麻薬法違反:75,757件(-0.7%)、入国管理法違反:37,024件(-3.6%)とされています。

公共交通機関に注意しましょう。

チューリッヒ空港(及びチューリッヒ空港駅)、ジュネーブ空港(及びジュネーブ空港駅)、チューリッヒ中央駅、バーゼルSBB駅、ルツェルン駅、インターラーケン・オスト駅、ヴィスプ駅、ソロトゥルン駅、ツェルマット駅などでは特に気をつけた方がいいようです。

スイス各地を結ぶ鉄道内では、手荷物から目を離した隙の盗難が多発しています。日本と異なり駅に改札口がないため、誰でも駅構内や列車内に入ることができる状況です。
 主要都市の公共交通機関(トラム(路面電車)やバス等)の車内においても、乗降客の多い路線や時間帯により、スリが発生しています。

<具体的手口の紹介>

〇 電車乗降時に荷物の運搬を手伝うふりをして盗む
→具体的には、「電車等,乗車時のお手伝い犯」
トラムや電車に乗る際,スーツケース等重量物の運搬を手伝うと申し出て,最初に乗り込み,入口付近で停滞することにより,人々の乗車を遅らせます。乗車のため並んでいて、入り口付近に気を取られている隙に,仲間が,財布やカバンを盗んでいく手口です。

〇気をそらして盗む
→具体的には、「ぶつかり犯」「押しのけ犯」「コインばらまき犯」など。
エスカレーター中や混雑した駅で、犯人が故意に体を押しつけたり,ぶつかってきたりします。コインをばらまく手口もあります。それに気を取られている隙に,共犯者がカバンや財布をスルという手口です。押しのけ犯は、混雑した駅のプラットホームなどで犯人が人を押しのけて不自然に対象者の側に寄って来ます。対象者が不快に思い背を向けたところ,ゆうゆうとカバンから物を盗んでいきます。

→他にも「洋服汚し犯」が有名です。
ケチャップ(マスタード・アイス)が服についているよ、と知らせてくれるのは犯人。がそれに対応している隙に,共犯者がバッグから物を抜き取ったり,足下のカバンを盗んだりしていく手口です。
→「窓ガラスノック犯」にも注意。
停車中の電車に犯人が乗り込み,車内を歩き回り対象を探します。その際,共犯者も同様に移動し,車内の犯人が恰好の対象を発見すると共犯者が外から対象者が座っている窓ガラスをノックします。対象者がそちらに気をとられている隙に犯人が対象者の荷物を盗んで降りてしまう手口です。

〇空港又は駅において、「フライトがキャンセルになったため、航空会社に電話しなくてはならない。公衆電話を利用したいがクレジットカードを持っていないため、現金と引き換えにクレジットカードを貸してほしい」と突然声を掛けて近づき、暗証番号を盗み見るとともにクレジットカード情報を盗む。又はカード自体をすり替えてしまう。

〇電車の席でも安心はできません。「洋服掛け犯」
電車のボックス席に予めかかっている他人のコートの上に自分のコートを掛け,その後,自分のコートをとるふりをして,他人のポケットなどから金目の物を盗む手口です。

観光地・路上でも注意しましょう

チューリッヒ、ベルン(時計塔、熊公園、バラ公園及び大聖堂周辺)、インターラーケン、グリンデルワルト(ユングフラウヨッホ)、ルツェルン、ジュネーブ、ツェルマットなど

<下記のような手口に注意しましょう>
●ご案内犯
観光客になりすました犯人が,道路上で道順について,突然質問してきます。そして注意を引いている隙に,共犯者が財布やカバンを盗んでいく手口です。旅行者とわかる日本人にわざわざ道を質問する事自体がおかしいとうたがいましょう。見知らぬ人物に話しかけられたら十分な距離をとり、常に荷物から注意を逸らさず、毅然とした態度で近距離でのコンタクトを望まない態度を示します。

●両替お願い犯
見知らぬ人が突然両替を頼んできて,小銭を数えている隙に,紙幣を抜き取ってしまう手口です。

レストランやホテルでも危険あり

日本人観光客の被害は、ホテルのロビー及びレストランでの置き引きが多く、特にバイキング(ビュッフェ)形式の食事の際、椅子やテーブルの上に場所取りのつもりで置いたバッグが盗まれる事例が後を絶ちません。

→具体的手口「ジャケット犯」
犯人がレストランに入りターゲットの背中合わせに席を取り,ジャケットを背もたれに掛けます。そして,自分のジャケットに手をやるように見せかけて,対象者のジャケットに金目の物がないか探る手口です。

コート掛けに貴重品を入れた上着を預けない、椅子の背に貴重品を入れたままのジャケットやハンドバッグ等を置かない。等に気を付けてください。

考察

基本をしっかり押さえて、狙われないような工夫をする事が大事ですね。
目立たない服装をする、旅行者に見えないようにする、必要以上に多額の現金は持ち歩かない、貴重品は分けてもつ、極力身に着ける。などでしょうか。
しかし、旅行者ならではの大きい荷物、スーツケースを持ち運ぶ公共交通機関では旅行者であることは一目瞭然。電車などでは、手荷物を手から離すのはやめまましょう。又絶対盗まれては困る荷物は、身体に着けて持ち運ぶ事で被害が防げます。

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