スリに合わないためのヒント(スペイン編)

スリに合わないためのヒント(スペイン編)

スペイン安全・治安情報 スリ・置き引きに注意!

楽しい海外旅行を、一転、悲しい思い出にしてしまう事、それがスリ被害。
ひやりとした体験をした、友人が被害にあった、等 以外に身近にあるものですね。実は、事前に情報を知っていれば、かなり防げるスリは多いです。今回は、スペインで注意するべきスリの情報についてまとめてみました。
(参考情報;在スペイン日本国大使館資料、外務省海外安全ホームページ)

日本人がかかわる犯罪被害=1日1件~2件⁉

スペインでは 2000 年~2019 年の間、毎年 300~500件前後の邦人に係る犯罪被害
が在スペイン公館宛てに報告されています。しかし、被害の大半がスリや置き引き
であり、防犯意識を高めることで被害を少なくすることも十分可能です。都市別では、バルセロナでの発生が55%,マドリードでの発生が24 %とやはりこの2大都市滞在時には特に注意が必要です。

ここが危ない! その① 空港 バスターミナル

○空港、バスターミナル
空港ロビーやバスターミナルのベンチなどでは、バッグなどの荷物の置き引きに注意です。
小銭やクレジットカードをばら撒き、又は話しかけたり して(大声を出して)被害者の注意をそらして、反対側にいる犯人の仲間が被害者の足下や反対側のイスに置いてあるバッグ等を置き引きするという被害が多くなっています。何かハプニングがあったら、気を引き締めて、自分のバッグを目で確認、触って確認が大切です。

ここが危ない!②地下鉄の駅構内、車内

背負った鞄・バッグ等から貴重品を抜き取るスリが多発しています。階段やエスカレーターの昇降時にも注意が必要です。地下鉄などで新聞を読みながら近づき、その新聞で被害者のカバンやポケットを隠しながら財布などを盗む手口や、エスカレーター及び階段において、歩行者の前後を犯人が2~3人で取り囲み、前方の人物が、小銭やクレジットカード等を突然落として、落とした物を拾い 集めようとします。そして、歩行者が拾うのを手伝っている、あるいは気を取られている間に、他の仲間が、歩行者のカバンやポケットから財布などを盗む手口もあります。何かハプニングがあった場合は、手伝うことをせずにすぐにその場から離れましょう。

ここが危ない!③ホテル・レストラン・ファーストフード店も

レストランでの置き引きが発生しています。荷物を目の届かないところに置かないようにしましょう。ビュッフェ形式の食事の場合を含め、荷物は極力身に着け、足下や座席に置く場合も常に注意を払いましょう。注意を引かれるようなことが発生した際は、まず自分の荷物等を確認する事が大切です。

ホテルでは、宿泊客を装った犯人が出没しています。ロビーや朝食会場でのスリ、置き引きに注意してください。ビュッフェ形式の食事の際には、常に荷物を身に着けることを心掛けてください。ホテルのロビーや朝食会場は、宿泊客以外も簡単に出入りが出来るオープンスペースです。注意しましょう。

ここが危ない!④大人気の観光地

マドリード中心街などの観光地(スペイン広場,マヨール広場,プエルタ・デル・ソル,王宮,美術館周辺,グラン・ビア通り付近,プラド美術館周辺)バルセロナ中心街などの観光地(ランブラス通り,カタルーニャ広場周辺,プラット空港,ホテル・ロビー,サグラダ・ファミリアやグエル公園等の観光地,カテドラルを中心としたゴシック地区,カンプ・ノウ・スタジアム周辺,モンジュイックの丘等)

→こういった観光地に多いのは、人混みに紛れたスリです。
歩行者に花束や絵はがきを売りつける素振りで身体に押しつけている隙に、犯人がカバンやポケットから財布を盗む手口や犯人がケチャップやアイスクリームなどを意図的に歩行者の衣服に付けて、指摘し、犯人が汚れを拭き取るのを手伝っていると見せかけて、カバンやポケットから財布を盗むケースにも注意しましょう。

ここが危ない⑤ 路上

気付かない間に、又はぶつかる、話しかける、小銭を落とすなどのをして被害者の注意をそらしながら、鞄・バッグ・ポケットから財布等を抜き取る手口があります。
署名活動署名と共に身分証等の提示を求め、財布を出させた上で、現金等を抜き取る手口もあります。
ちらりと身分証明書をみせて、言葉巧みに財布の提示を求め、札を抜きさるニセ警官にも注意しましょう。

被害にあわない為の注意点

●外出時は極力荷物を持ち歩かないようにしましょう。
→荷物を持ち歩く場合は、リュックサックは前に持つ、
→ショルダーバッグはファスナーに常に手をかける。
貴重品は分散させましょう。常に自分の荷物に注意を払うよう心がけてください。

●公園のベンチ、写真を撮る場合等でも、荷物・バッグを足元に置くのは危険です。
●食事をする際は、手荷物・バッグを他のテーブルやイスの上、背もたれ、足元などに放置しないようにしましょう。
●ホテルのロビーや朝食会場は、宿泊客以外も入ることができるオープンスペースです。気を抜かずに持ち物を管理してください。
●複数の知らない者に取り囲まれたり、話しかけられたりしたら、大声を出すか、すぐにその場から移動しましょう。商品を売りつけるような物売りに遭遇した場合も同様です。

●液体をかけられてもバッグは身体から離さず、ホテルなど安全な場所に移動しましょう。衣服に汚れなどが付着していることを指摘されても、その場で衣服を脱いで汚れを拭き取ることをせず、また、親切に拭き取る手伝いをする人物がいても応じないことが肝要です。

考察

*まずは、すきを見せずに、スリに狙われない事が肝要ですね。厄介だな、と思われる装いにしましょう。例えば、上着の下に斜め掛けしたちいさなポーチを見えないように持つのがおすすめです。観光中はあまり財布、現金を持ち歩かず、カードを使う方が荷物が小さくできます。足の下にバッグを置いて写真を撮るのも危険・レストランで手荷物を背もたれに置くのも危険・ホテルのバイキングのテーブルも危険、ということであれば、荷物を小さくして、絶えず身に着けるのが一番ですね。
*貴重品の分散も大切です。旅行中は、パスポートは別に持った方がよさそうです。服の下に着けられるウエストポーチタイプ・首からかけて服の中に着けられるタイプのパスポートホルダーがおすすめです。

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